• ROAD TO PROFESSIONAL DANCER ~プロダンサーへの道~
  • 今月の特集 SPECIAL INTERVIEW
  • STEPS BLOG
  • 東京芸能学園高等部
  • 土日夜間オープンクラス

SPECIAL INTERVIEW

第九回 スペシャルインタビュー SAKUMA

昼間部講師 SAKUMA

Q ダンスを始めたきっかけを教えてください。

京都の従兄のお兄ちゃんにディスコに連れて行ってもらったのが最初のきっかけです。そのあと自分の通っていた中学校の先輩、同級生のお兄ちゃんがディスコチャンピオンになって、それがすごくカッコよくて、そこでダンスに目覚めて始めました。 その後もっとうまくなりたいと思って21歳の時にニューヨークに行ったのですが、そこで通っていたスタジオで見た黒人の女性の踊りがカッコよく衝撃的を受けて、それをきっかけにジャズやバレエも始めました。

Q 現在までにどのような努力をしてきましたか?

最初はダンスを楽しんでいたのですが、自分がチャンピオンになったりして、うまくなればなるほど欲が出てきまして、気が付いたらみんなよりうまくなって、いつのまにか追われる立場になっていて、最初は楽しくてうまくなっていたのが、今度は追いつかれるのが嫌で、そこからが努力なんだと思います。僕の場合は人に負けたくなくて努力が始ったので、そこからは欲の塊みたいになって、つねに『すごい!カッコイイ!』と言われなければイヤな自分がいて、それはいつしか楽しんでいるダンスではなくて、人に何か言ってもらう為のダンスをやっていて、すこし変な方向にいった時期もありましたね。それは若かったのでしょうがないとは思いますが、そう言う色んな体験、経験を経て今日に至っています。

Q 体のケアなどを含めて、プロダンサーとして長く活躍する秘訣はありますか?

ダンスがもっとうまくなりたいと欲が出て21歳の時に渡米したのですが、実は渡米する前に、この先社会人としてやっていくのか、ダンサーとしてやっていくのか迷いました。その時はプロダンサーというものはもちろん、ストリートダンサーなんていう言葉もなかったですから。そこでダンスを続けていくかどうか疑問を抱いて迷っていたのですが、どうせなら一度渡米して、ダメならダメで打ちのめされた方がいいと思って行ったのですが、逆に打ちのめされなくて、向こうの人達と踊ると楽しくてしょうがなかったんです。それからはダンスをやめようとは考えた事はないですね。 でも33歳の時にヘルニアになって、体の面でダンスをやめようかと考えた時がありました。その時は病院に行った時に、手術をするかダンスをやめるかどちらかと医者に言われたのですが、手術は嫌だし、ダンスをやめるのも嫌で悩んでいたところ、ある日突然後輩に「こうやってストレッチやったり筋トレしたらヘルニアよくなりましたよ」って聞いたんです。その時すぐに信じたわけではないのですが、あまりにも痛くて苦しかったので、ちょっとやってみようかなと思ってやってみたところ、いつもより調子が良くて、「あれ?効いたのかな」って、そしたらまた次の日も調子が良くて、もしかしらた良くなるのかもと思って、そのストレッチと筋トレを毎日やったところ大分良くなり、ダンスを続けることができました。僕は他のストリートダンサーよりも体が柔らかい方ですし、バレエやジャズもやっていましたし、当時まだブレイキンもやっていたので、筋力もある方でしたけれど、やっぱり体のメンテナンスを考えたストレッチや筋トレと、普段やっている筋トレがまったく違ったことが改めて勉強になりましたね。それ以降は今日に至るまで、どこかが痛むなどはまったくなくて、むしろ今が一番調子良いです。僕は痛いところは全部自分で治すたちなので整体や針などは行ったことがないですね。

Q プロとして仕事ができる人とそうでない人との違いはなんでしょうか?

基本的な事ですが、時間に遅れない事や、あいさつをきちんとできるなどダンサーとしてではなくて社会人としてしっかりする事ですね。まずは「良いダンサーになりたかったら良い社会人になれ」ですね。 次にダンサーは芸術家なので 自分の体を楽器、商品にして日々磨く事が大切です。ストリートダンサーは自分の体のメンテナンスをしっかりしていないので、ストレッチをあまりしていなかったり、本番前にストレッチをしないで舞台に上がったりしていて、20代の内はよいですが、30代になってプロのダンサーが激減するのはこういう面があるせいなのかなと思います。逆にバレエやジャズダンサーの方達はメンテナンスをしっかりしているから、プロの道がいっぱい開けていますよね。良いダンサーになる為には良い体作りをしなければいけないですし、プロとして仕事をしていく上での自覚が大事です。カウントを数えられなかったり、振りを覚えないで本番いってしまう人はプロとして失格だと思いますね。

Q 学校に入るメリットはありますか?またSAKUMA先生からみてスタジオと学校の違いはなんでしょうか?

interview_akiko.4.jpg
今は絶対に学校に入った方が良いですね。どうしてかと言うと、よく僕たちと同じ世代の 例えば有名なブライアンやカリーフ、ロスを代表するダンサー達とみんなでお茶やお酒などを飲んで話すのですが、そういった時に、今のミレニアムやロスの有名なダンサー、世界でも有名なダンサー達でもランニングマンが出来ないんです。どうしてかと言うと、今はクラスで振りの中でランニングマンをワンエイトやったりすることはないんです。例えば"エンワン"位で次の振りに入ってしまってランニングマンをランニングマンとして捉えていなくて、振付の一瞬一瞬の塊が音楽とリンクしてカッコイイ形に表されているんです。その時"エンワン"という2歩あるステップを"エンツー"、"エンスリー"、"エンフォー"まで続けられるかとなると続けられないんですよ。どうしてかと言うと振りの中で通過しているだけの動きになっているからです。 けど昔の人達はその"エンワン"、"エンツー..."と続けて一曲終わるまで同じステップで繰り返して踊っているんですね。しかもランニングマンが流行った時は1時間、2時間とそればっかり何時間もやっているので、その一つに費やしている時間が長いわけです。同じ振付でやっている"エンワン"と1時間、2時間と踊り続けられるエンワンは全然違うんです。だから現代っ子のストリートダンサーと昔から踊っているダンサーの違いはここなんです。 けど学校の生徒は、"エンワン"があったら振付の中でその日にその振付を完璧にしなくてもよいわけで、楽しむまではいかなくても、ずっと"エンワン"をやる大事さを知りますよね。今は一つのステップで話しましたけれど、そういうものがダンスには随所に出てくるんです。やっぱりしっかりとやった一歩一歩は確立された一歩一歩になりますよ。職業にするための"エンワン"とその場だけで覚える"エンワン"は違います。そこができるのは学校のすごいところだと思いますし、それは東京や大阪の学校だろうと有名な学校だろうとどこでもこの大事さは同じですね。 オープンクラスでのダンススタジオは出来ても出来なくてもどんどん流れていきますが、学校ではそこをきちんと教えられます。一つ一つの物を100点にできて次にいけるのが学校、オープンクラスなどでは100点をとれなくても次にいかなければいけない。わかりやくす言えば学校に言っている子は基本がしっかりしています。最近の子達は、色々な先生から習わないで、自分の好きな先生だけ受けますよね。料理人で言えば、やっぱりちょっとの物しか作れないんですよ。それはおいしいものかもしれないですが、色んな食材で作れる料理人じゃないと。けど学校に言っている子は自分の好きな先生も、苦手なジャンル先生も受けなければなれないので、引き出しが多くなります。色んな動きや音の取り方にもすぐに対応できる。例えば「今日中にこの振付覚えて明日テレビだよ」みたいな時もやっぱり学校出ている子は器用に踊りますよね。この学校の一期生もそうなのですが、学校に入学した時に無理やりでもバレエやジャズをやらされて、実際外に出てバックダンサーをやったらものすごく役に立っているんですよ。その時はやりたくなくても将来必ず役に立つ時が来るので「うわ~やっておいてよかった」このセリフが必ず出てきますから。けどオープンクラスですと自分の好きなクラスにいってしまうので好き嫌いが激しくなりますよね 子どもの食事みたいになってしまうのですが、嫌々でもなんでも食べている学校の学生はやっぱり強くなりますよ。


Q これから学生に伝えて(教えて)いきたいことはなんでしょうか?

今一番大事にしたいもの、今一番好きな物に対して一番を目指して下さい。一つの物を煮詰めても必ず色んなものが出てくるので、目を背けずに、それら全部を毛嫌いしないで必ず一度摘まむこと。「私これ嫌いなんだよね、やらないんだよね」って言う考えはあまり好きではないのですが、一度やらないをとって摘まんでみて、それがどういうものか、すこしでも触れて感じてからやるやらないと決めた方がいいですね。実際僕も最初バレエやジャズは嫌いでしたけど、やりだしたら楽しくてしょうがなかったですから。 一つ一つやらずに三段、四段跳びして上がった子は必ずもう一度、踏んでいない段のところに踏みに戻ってこないといけなくなります。どうしてかと言うとダンサーはうまくなればなるほど弱みを突かれるからなんです。上に行けばいくほど「あれが出来ればね」って言われてしまう。そうならない為にも一段一段階段を上がっていける子の方が強いです。だから学校は最初にやらされるので良いんですよ。学生は「なんでこれやるんだろ?」というものが沢山あると思うんですよ、けど先生はこれはやらなければいけないと思っていて、そこに先生と生徒のギャップが生まれるんですね。生徒は何年かして「これやっといてよかった...」って行きつくんです。今はわからないかもしれませんが、必ずわかる時がきます。学校に来る生徒に一番大事な物は習っている先生を信じる事ですね。 それと今の若い子に言いたいのは中途半端にならないことです。これもあれも出来るけれど低いレベルでできること、これが一番なってはいけない事です。だったら一つの事ができる職人肌のダンサーの方が良いですね。色んな事が出来るに越したことはないですが、中途半端は一番なってはいけないですね。

Q レッスンを受けるにあたって心がけることはなんでしょうか?

良いダンサーになる為には自分の好きな物、興味のあるものを自分が習得していくこと。自分が好きだと決めたら、先ほども話しましたが、上達に必要な物はなんでもやるべきですね。プラスになるものはすべて習得することです。 自分が好きな物をとことんやって、始めたら少々の事ではあきらめずにやる。あきらめずに目標に向かって一度決めたら自分の決断を変えない覚悟がある人。まわりに流されない人です。そうでないと自分のダンスが出来ないですよ。やっぱり僕はダンサーで本当にテクニックを習得出来る人は、毎日同じ事が出来る人だと思います。本当に良いダンサーというのは共通性を見出しているんですよ。「なんだソウルダンスもハウスダンスも似てる」って感じで共通性を見出しているダンサーは良いダンサーの証拠だと思います。人から言われたのではなくて、共通性を沢山体験できたダンサーは良いですね。 それとここで気を付けるのはテクニックを追いすぎないこと。現在はレベルの高いものまで色々なテクニックがあるので、それこそ体作りをしていないと出来ない動きなどもすごくあります。そういった中でも自分の好きな物、しかも自分の体に合ったテクニックを見つけて、ちゃんと習得することが大切です。ダンスはぬり絵と一緒で、一つ一つ塗りつぶしていくことで確立されたものになるんじゃないでしょうか。
Q 入学を検討している方たちへメッセージをお願いします

この学校は時代に合った変化をしている学校で、決まり切った事ばかりではなく柔軟性が非常にあると思います。一つの場所でダンスを習うシステムが多様化していて環境はとても良いと僕は思いますね。それと学校で習うダンスは寄り道をしなくてよいんです。やっぱりダンスは自分の判断で色んな物を習得したり、見たり聴いたりしていると、良い悪いを含め絶対自分の中で誤作動を起こしてしまうんです。自分で感じたものをやって変な癖がついてしまったりすることがあるのですが、学校というのはプロになる為に育成されたレールをしかれて歩いていっているので間違ったレールの上に立つことはないですよ。そういった意味では最短距離でプロになれるレールの上を歩いていけます。寄り道をしなくてよい、余分な物を吸収しなくてよい、変な癖がつかない、この3つにつきますね。あとは良い意味で競い合える、刺激し合える環境はとても大事だと思います。

BACK NUMBER

平野講師インタビュー 石川講師インタビュー DAISAKU講師インタビュー 原田講師インタビュー 西秋講師インタビュー IYO-Pインタビュー akihic☆彡インタビュー AKIKOインタビュー